2012年12月までの「大型株」対「小型株」、「バリュー株」対「グロース株」のt検定

2010証券アナリスト2次の通信教育講座テキストを眺めていて、1980年1月~2006年12月までの大型対小型、バリュー対グロースのt検定が載っていました。

 

最新データでやってみようかということで

注釈にあったRussell/Nomuraのデータを探してみました。

Russell/Nomura 日本株インデックスデータダウンロードサービス

 

テキストは累積投資リターンでやっていたので、

円ベースの「月次リターン(配当含む)」のcsvをダウンロード。

 それをエクセルに張り付けてあとはエクセルまかせ。

 

テキストにあった1980年1月~2006年12月のt検定結果

インデックス比較月数標本平均標本標準
偏差
平均値の
標準誤差
t値自由度有意確率
(両側)
小型株-大型株 324 0.037% 3.710% 0.206% 0.178 323 85.8%
バリュー株-グロース株 324 0.458% 2.743% 0.152% 3.003 323 0.3%

1980年1月~2012年12月のt検定結果

インデックス比較

月数標本平均標本標準
偏差
平均値の
標準誤差
t値自由度有意確率
(両側)
小型株-大型株 396 0.082% 3.471% 0.174% 0.468 395 64.0%
バリュー株-グロース株 396 0.423% 2.631% 0.132% 3.196 395 0.2%

 

検定結果自体は2006年までのデータは変わらずです。

小型株-大型株の場合はt値が0.468で、右側と左側のt分布の面積が64%で有意水準を大きくとっても帰無仮説は棄却されないので、0.082%という差は偶然の範囲内。

バリュー株-グロース株はt値が3.196で有意確率が0.2%なので有意水準を厳しめの1%にしても帰無仮説は棄却される、=バリュー株の方がリターンが高い(統計的に有意)だと言えるということになるのでしょう。

 

アナリスト試験だけでいうならばt値が2以上なので棄却される、というような結論を書けば十分なはず。

 

帰無仮説って「キム仮説」ってIMEで変換されるのが気になる。